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2017.10.10デニムについて

デニムをもっと知りたい!デニムとジーンズの違いとは?

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デニムとジーンズの違い

普段何気なく目にする言葉「デニム」と「ジーンズ」。皆さんはその言葉の違いを知っていますか?なんとなく、デニムは広く一般に生地のこと、ジーンズは頑丈なパンツとして知られているのではないでしょうか。この記事では、デニムのことをもっと知りたい方にさらに詳しくご紹介していきます。

デニムは厚地の織物。ジーンズは特殊な縫製で作られたパンツ。

デニムとは、織物の種類の名前。縦糸(たていと)は太番手の純綿糸で同じ色の糸を使います。番手は紡績糸の太さをあらわす単位で数字が小さくなるほど糸は太くなります。太番手は20番手以下の糸のこと。横糸(よこいと)には漂白していない未晒糸(みさらしいと)や漂白して純白にした晒糸(さらしいと)を使います。

デニムは厚地の織物

▲厚地の織物「デニム」

一方、ジーンズとは綿製の厚手の織物を使用し、生産性向上のために直線的裁断カッティングと頑丈さを得るために、「巻き縫い」などの特殊な縫製で作られたパンツ類のこと。巻き縫いは互いにジーンズ生地を巻き込むように縫った仕様で丈夫に仕上げます。
アメリカでジーンズが定着した理由のひとつが綿。綿は世界的に広く栽培され、歴史的にアメリカ南部で綿花産業が発展し、ジーンズの衣料を生み出しました。綿花産業の歴史がその背景にあります。

直線的裁断カッティング

▲直線的なカッティング

特殊な縫製方法である巻き縫い

▲特殊な縫製方法「巻き縫い」

デニム・ジーンズのブルー

デニムといえば、ブルーのイメージが強い生地ですね。本来はデニム生地を作る上で使う糸に限定はありませんでした。ジーンズについても、ブルーのもの以外に他の色のものを使用することも。しかし、藍色などの染料で紺や青色に染めることが多く、ブルーのイメージが定着するようになりました。今では、デニム・ジーンズの青と白との色合いの違いが着こなす上での楽しみのひとつですよね。

青と白との色合いの違いが魅力的なデニムジーンズ

▲青と白との色合いの違いが魅力的なデニム・ジーンズ

デニム・ジーンズ、それぞれの語源とは?

「デニム」の言葉の起源はフランス南部のニーム地方。ニーム地方で綾織物が量産され、「ニーム地方の綾織物:Serge de Nimes(セルジュ・ド・ニーム)」と呼ばれ、英語訛りで今の「デニム」となったのが由来とされています。 また、ジーンズの言葉の起源は、イタリア北部のジェノヴァ。丈夫な生地で作ったパンツを着ていた人をジョノイーズと呼んだのがその由来だそうです。

数多くの専門用語が存在するデニムの世界。デニム用語を知るともっとデニムを楽しむことができます。